歯周病は生活習慣病の一つです
- 2010年4月号 -
これは、私が学生時代からすでに言われていたことですので、どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。つまり、生活習慣の改善によって良くも悪くもなるということです。もちろん、ブラッシングは大切ですし、それはしっかり行っていただく必要があります。
また、歯の残り数が少ないほど、高齢者の年間医療費は高額になると言われています。
この事実は、日本国内に限ったことではありません。アメリカでも同じです。
2006年の時点で、ウォールストリート誌にこんな記事がありました。
歯周病を予防・早期治療することが生活習慣病のリスクを下げる、
すなわちそれらの疾患に対する医療費の抑制につながるとの期待から、アメリカの保険会社
が歯科治療(歯周治療)に対する保障の範囲を拡大する方針を打ち出している。
たとえば、歯周病と糖尿病の相互関係は昔から指摘されていました。糖尿病が悪化すると歯周病も悪化し、逆に歯周病が悪化すると糖尿病も悪化するといわれています。また、その他にも、心筋梗塞などの心臓病・脳梗塞など脳卒中・動脈硬化・低体重出産・早産・誤嚥性肺炎などの病気に関与してくることがわかってきました。
歯周病を予防することは、お口の健康を守るだけではなく、全身の健康にも大きく関与しますので、ぜひ日々の清掃と定期検診、生活習慣を健全に保ちましょう。