たまには歯科と違う話を
- 2011年10月号 -
知り合いの塾関係者から面白い?話を聞きました。
不景気ということもあるのでしょうが、「塾に数カ月通ったが、成績がぜんぜん上がらない。今まで払った塾代をかえせ」と怒る親が最近、いると聞きました。
どうなっていくんでしょう。この国は。と少し不安になりました。
もし、自分の親が同じ状態だったらどう考えるだろう?と少し思い浮かべてみました。
私の親であれば、塾ではなく私自身に「バカ息子よ、お金払って塾に通わせているんだから、少しは勉強して、成績あげてみろ」と私にいうのでしょう。
もしくは、何も言わずに「うちのバカ息子は、本当にばかなんだなぁ」と心の中で思うのだろうと思います。
決して、塾や他人のせいにすることはない人です。それが当たり前であり、常識なように感じます。
塾に通ったところで、勉強する機会、時間は増えても、結局は本人のやる気にかかっているのですから。そのことが分からず、塾に対してそのようなクレームを言う事が恥ずかしい事とは感じないのでしょうか?
学校に対して、朝、子供が起きれないから起こしに来てほしいと担任の先生に頼む親もいるとテレビで見ました。主役が何人もいる学芸会、競争のない徒競争、過保護で守られ続けた子供たちが、社会に出た時にどうなってしまうのでしょうか?
常識の欠如、親の幼稚化、少子化、様々な問題が出てきているようです。
いま私たちが考える常識というものが通じなくなり、そのうちアメリカのように何かを買ったら、その説明書の注意事項に、考えればわかるだろうと言いますか、考えなくてもわかるだろうといった注意事項が異常に羅列するような時代がくるのでしょうか?
この国は、どのような国になっていくのでしょうか。