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誤解されているようですが・・・。

- 2011年5月号 -

先日。友人から電話で以下のように言われました。

「今行っている歯科医院の先生が比較的よく麻酔をするんだけど。お金のためなの?」

 

私自身も比較的、麻酔はよく用いるため、「あ、こういう風に思われる可能性もあるんだ」と感じました。

通常の患者さんは当然、保険の仕組みを知りませんしこう考えても当たり前です。

しかし、歯科に関して言えば、多くの場合、通常の麻酔は処置料金に含まれています

 

例えば、歯の神経をとる時に、冷や汗をかきながら痛いのを我慢して神経をとっても(とても我慢できるレベルではないと思いますが)、麻酔を使用し痛みなく、もしくは少なく神経をとっても料金は変わりません。

歯を抜くときに、麻酔なしで抜いても、極端な話、麻酔を2本、3本と使用して抜歯をしても料金は変わりません。

 

保険では一定の点数以上の処置では、麻酔の料金が含まれます。

一定の点数というと、高い処置と考えられるかもしれませんが、例えば虫歯をとって金属が入るように型どりをしたとします。

この処置でも、麻酔代は処置料金に含まれ、再診であれば、患者さんの支払金額はだいたい700円ぐらいです。

これぐらいの料金以上の処置の場合は、麻酔代は料金に含まれるため、いくら使用しても料金は変わりません。

 

ですから、医院からすれば、麻酔してもしなくても料金が変わらないわけですから、金銭的な利益だけを考えれば麻酔しない方がよいわけです。

 

もちろん、麻酔も薬ですから、使う必要がなければ使わない方がよいと思いますが。

 

私は私個人が治療の痛みが嫌なので、治療時に「多目に麻酔してください」と頼むような人間ですから、つい痛みが出そうな治療の時は麻酔をしてしまいますが・・・。

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