男女平等という名の不平等
- 2016年2月号 -
普段は主に専門書の方が読む機会が多いのですが、学会や研修で遠出する時、専門書は重くて荷物になるので、文庫本を読んでいます。
ある方に教えてもらって読み始めた昔のベストセラー「話を聞かない男、地図の読めない女」。読んでみると、結構、面白いです。
誤解がないように最初に言っておきますが、この本は男性・女性のどちらが優れているという話ではなく、様々な研究や統計から男女というのは根本的に異なるということを語っています。
「わかる」「こういう事あった」ということが誰にでも多数出てくるのではないでしょうか?
この本では、男女は肉体的な差ではなく、主に脳の活動の違い(ホルモンに由来する)からその差を示しています。
例えば、男性は空間把握能力に優れ、女性は言語能力に優れます。
様々な統計、検査から導き出したものですが、本にも記載してあるように、例えば中学・高校の英語教師を思い浮かべます。どうでしょうか、女性の先生の方が多かったのではないでしょうか?
逆に、数学の先生を思い浮かべると男性の先生の方が多かったではないでしょうか?
これらは意図的にそうなったのではなく、個々の能力もさることながら、性別的な要素も大きいようです。
筆者が様々な職業や立場の方に話を伺った時、例えば空間能力を必要とするような職種に「なぜ、この職業は女性が少ないのでしょうか?」と質問すると、途端に警戒するようです。そして、「そもそも女性の応募が少ないので・・」といった回答になるようです。
下手なことを言うと、「男女不平等!」と叫ぶ方々を刺激する可能性があるからでしょうか。
時々、様々な職業の男女の構成比を出して「男女差が少なくなってきた」などとコメントしているものを見ますが、それは本当に良い事なのでしょうか?
そもそもの才能に差があるのであれば、むしろ職業によって男女差があるのは当然のように私個人としては思います。それを平等にする方が不平等なのではないでしょうか?
ちなみに、本の中に自分の脳が男性脳・女性脳のどちらよりか?を調べる簡単なテストがあるのですが、その結果によると私はおもいっきり男性脳でした。