月日というのは恐ろしい
- 2016年7月号 -
以前、サッカー部のOB戦で10数年ぶりに札幌に行くと決まった時、即座に私の中で食べたいものが複数浮かんできました。
それは、「ジンギスカン」「札幌ラーメン」「魚介類」など北海道ならではの食べ物ではなく、学生時代によく食べに行っていた、俗に言う「安くて大盛りの店」です。
「美味しいものが食べたい」という気持ちより、10数年ぶりとなると「学生時代に食べていた懐かしいあの店に行きたい」という思いが強くなるようです。
北海道に残っている同級生の車で懐かしのお店へ向かったのですが、私たちの運がないのか、10年以上という歳月が悪いのか、ことごとくお店がないのです。
昔通っていたその場所は更地になっていたり、違う建物が立っていたり・・・・。
移転していたお店もあったのですが、昼という事もあり営業時間外になっていました。
もう学食でいいよとなったのですが、土曜という事もあり、学食すら閉まっていました。
月日というのは恐ろしいものです。こんなに変わっているとは。
そして、ここまでついていない私と同級生。
結局、学生時代に私はすごーく稀に行ったお店で、パッサパッサの肉ニラ玉定食を食べました。
悲しいぐらいに水気がなくパッサパッサでした。
絶体に王将のニラレバ定食の方が美味しいと思いながら。
月日の恐ろしさと自分の運のなさを嘆きながら、すすきので夕方4時から飲み始めました。
すすきのには美味しそうな店があるのに、パサパサの肉ニラ玉定食でお腹がいっぱいで飲むことしかできず、それが余計に悲しかったです。
まぁ、これはこれで、いい思い出になりましたが。