開業医と過労死
- 2017年9月号 -
以前、所属するスタディーグループのトップの先生からショッキングなメールがきました。
所属する先生の一人が過労死で亡くなったという内容です。
面識はない先生ですが、年齢は私よりも一つ上なだけでした。
こうなると無視しては通れない過労死について調べてみました。
「過労死の判断基準と残業時間」を見ると、残業時間が月45時間以上が注意ライン、月80時間以上が2~6カ月もしくは月100時間以上は危険水域と記載されています。
これを残業時間ではなく、ひと月を4週として週の労働時間になおします。
通常は週40時間労働ですので残業時間を組み込むと、過労死の危険水域は週60時間労働が2~6カ月もしくは週65時間以上の労働が危険水域と言い換えることができます。
私は週休1日という事もあり、この労働時間は普通に働いているのですが・・・と少し不安になったので、同時に開業医の労働時間を調べてみました。
2008年に保険医協会が医科・歯科の開業医の労働時間を調べた資料をみると、開業医の時間外労働(残業時間)は平均で月80.6時間となっています。
平均値がすでに過労死の危険水域になっています。
予想通りといえば予想通りですが、そんな職業どうなんでしょう。
そんな中、おそらく同じ資料を見たと思われる知り合いの先生がHPにこんなことを書いていました。
「楽して儲けている・・・」
そんなイメージを持ったりしていませんか?日本じゃ違うんですね。
睡眠削って、診察時間も削って、鬼の残業してやっとこというのが実態。
(HPより引用)
どんな職業も外から見る印象と実際ではかなり違うみたいですね。