インフルエンザ予防に歯磨きを?
- 2017年12月号 -
毎年、この時期になるとインフルエンザが大きな話題となります。
さて、そんなインフルエンザの予防や重症化を防ぐのにブラッシングが有効である可能性が示されました。
もはや、歯周病と心筋梗塞、歯周病と糖尿病、・・・歯周病と幸福感まで、様々な歯周病との関連を書いてきましたので、またかと思われるかもしれません。
ただ、体への入り口である口腔は、それほど他の疾患と関連が出やすいという事を知っていただきたくて、今回は、歯周病とインフルエンザのお話です。
(以下、記事より引用)
日本大学口腔細菌講座の研究チームの発表によると、歯周病菌がインフルエンザの予防・重症化に関連があることを発表した。
インフルエンザウイルスは、ウイルスの表面にある蛋白質が蛋白質分解酵素の作用で変化すると感染力が高まる。通常は、喉や鼻などの呼吸器官の細胞が持つ蛋白質分解酵素の作用で起こるが、ジンジバリス菌(歯周病の原因菌とされる1つ)が産生する酵素でもその作用を起こす可能性がある。また、口腔レンサ球菌が産生するノイラミニダーゼがウイルスのそれと相乗的に働き、ウイルスの放出が促進され、感染が重症化することが分かった。
ちょっと専門的でわかりにくいですが、要は、これらの研究によりインフルエンザの予防や重症化防止において口腔ケアが大切であるというのがわかったという事です。
とりあえず、頑張って磨きましょう。