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国家試験の合格率

- 2018年8月号 -

先日、第109回の歯科医師国家試験の結果が発表され、合格者1973人(合格率63.6)だったそうです。(まとめ書きをしているため、最新の情報ではありません)

 

おそらく私と同年代もしくは先輩の先生からすると、えっ!とびっくりする結果です。

様々な要因から、国家試験の合格率が年々下がっているのは知っていました。63%までとは思っていませんでしたが。

我が母校の北大も新卒合格率88.9%。既存合格率53.8%。合計82.1%という数字。

う~ん、という感じです。

 

一般の方からすると、合格率63%というのは高いように感じるかもしれません。

ただ、この数値は大学で6年間、勉強や実習を専門的に学んだ歯学部の学生の合格率です。

ただ勉強したから受けれるという試験ではないのです。

そして、歯学部を出た学生は残念ながら潰しが効かない。進むべき道は大学に残るにしても開業医に勤めるにしてもほぼ歯科医師に限られますので、この試験に受からないことには社会人としてスタートできない訳です。

それを考えると、大変だな~と感じます。

 

また、合格者数も2000人を下回っています。

今は歯科医師過剰と言われていますので、これもしょうがないのかもしれません。

ただ、この状態が続くと、総人口が減少したとしても数十年後には逆に歯科医師不足の時代が来るかもしれません。

そして、我が医院が勤務医の先生を雇えるのも、また先になりそうです。

 

そういえば、国家試験の予備校(不合格だった学生が通う予備校)の校長と以前話した時に、「最近の学生は国家試験が大変だから、それが受かるともう疲れ切ってるんだよ」と仰っていました。

この数値を見ると、それも何となくうなずけます。

 

何はともあれ、合格された新しい先生方、おめでとうございます。

 

 

 

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