高齢者の残存歯数と体重減少
- 2018年9月号 -
浜松医科大学により、65歳以上において歯の残存歯数と体重減少・痩せ具合の関連性が示唆されました。
全国31市町村・65歳以上の約10万人を調査したところ、歯の本数が19本以下の高齢者は20本以上ある人に比べ、体重減少や痩せた状態になりやすいことが分かったそうです。
歯を失う事で十分な食事ができず、必要な栄養を摂取できないことが要因と考えられると記載されています。
歯がない→ものが咬めない・咬みずらい→体重減少という図式は、あたりまえのように感じるかもしれませんが、実は私は逆を予想していました。
しっかり咬まず、丸飲みのような状態になり肥満のリスクになると予想していましたが、予想は外れました。
高齢者における体重減少や痩せは、死亡や要介護のリスクを高めるそうです。
毎日適切な口腔ケアを行い、しっかりと歯の治療を行って歯の喪失を防ぐこと、そして残存歯が少ない場合は調理法を工夫するなどして十分な栄養を取る事が医科からも提案されています。