平均寿命と地域格差
- 2019年6月号 -
1990年以降、日本人の平均寿命は4.2歳増加し、2015年では83.2歳となっています。
さすが長寿国。
どこまで伸びるんだろうと思いながら読んでいると、その平均寿命には地域差があるようです。
1位の滋賀県では84.7歳(4.8歳の増加)であるのに対し、最下位の青森県では81.6歳(3.9歳の増加)。
さらに私の勝手なイメージで、なんだか長寿の方が多そうな沖縄は平均寿命としては81.9歳で47都道府県中46位とかなり低く、また平均寿命の増加としては3.2歳で最下位となっていました。
そういえば、以前テレビで長野県が県別の平均寿命がかなり低い位置にあるため、栄養指導を行い、塩分を減らしたことで平均寿命が延びたというのをやっていました。実際、順位を見ても滋賀県に次ぐ2位となっています。
地域格差と書くと、一般的に都心部などが優れ、地方が見劣りするという構図となります。
一方で、平均寿命はというと東京20位・大阪42位・愛知27位であり前述したような構図にはならないようです。
実際にデータとして、一人あたりの医療費・人口10万人当たりの医師数・看護師数・保健師数との関連を分析しても、平均寿命との有意な相関性は見あたらないそうです。
平均で3歳違うとなると、結構な差のように感じ時ますが、何が要因なんでしょうか?
平均寿命と同様に、健康寿命も延びてくれればいいなと思います。