あもあみだ
- 2019年12月号 -
「すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る」
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」
小林一茶の上記の俳句は有名ですが、他の俳句の中に面白いものがあることを最近知りました。
「歯が抜けて あなた頼むも あもあみだ」
少し調べてみると、一茶は50歳になる前に歯がすべてなくなってしまったようです。
歯がすべて抜けてしまって、仏様にすがろうとしても「南無阿弥陀」が「あもあみだ」という発音になってしまうという嘆きを表現した面白い俳句です。
現代ではすべての歯が抜ける前に歯科医院で治療が受けれます。
しかも日本では健康保険により、他国に比べるとかなり安い料金で、少なくとも最低限の治療は受けることができます。
一茶が今の状況を知ったら、さぞ羨ましがるでしょう。
「あもあみだ」とならない為にも、適切な時期に適切な治療を受けましょう。