食後の歯磨きに関して、もう一度説明を。
- 2020年1月号 -
芸能人の歯磨きに関して点数をつけ解説しているテレビをたまたま目にしました。
いろいろと突っ込みどころ満載な内容でしたが、これに関しては歯科医師の中にも様々な考えがあるので、いつものことだと思いながら見ていました。
しかし、特に気になったのが「食後30分以内は、歯が削れるため歯磨きをしないほうが良い」と断言し、テロップまで出していたことです。
だいぶ前に話題となり、関係する学会がそれに関する意見を記載したので、すでに解決したと思っていたのですが、テレビがまたこんないい加減な内容を取り上げるのか、とびっくりしました。
TOPICでもその内容に関して取り上げていたなと思い、調べてみると2015年9月に取り上げています。
追記するとすれば、この考えが出てきた研究は、「酸蝕症」という特殊な条件下で発症するものに対する研究で、通常の食事を想定したものではありません。
もちろん、昔の常識が覆されることもありますので、将来的に変わる可能性はありますが、現在のところは、「食事後、できるだけ早い段階で歯磨きをするのが良い」とされています。
教育現場に一部混乱が生じたため、日本小児科学会や日本歯科保存学会がHPに説明をのせたと思います。
おそらく、まだ説明が残っていると思いますので、気になる方は調べてみてください。