スウェーデンの予防歯科
- 2021年4月号 -
予防歯科の先進国として知られるスウェーデンの歯科事情に関して記載されている記事を見ました。
スウェーデンでは国民の約9割が無症状でも予防のために定期健診で歯科医院に通院しているそうです。
もちろん「定期健診を受けることにより歯のトラブルを減らすことができる」ということが十分に知られていることもありますが、一方で、金銭的な理由もあるように感じます。
スウェーデンでは0~23歳まではすべての歯科治療が無料。
一方で、23歳以上では自己負担が7割となります。(日本では1~3割)
無料のため若いうちに歯科医院に通院する習慣がつきます。
23歳以上では治療費がかなり高額となるため、治療を受けなくてもよいように健診に通い、その習慣が継続して続いていくということでしょうか。
日本でも12歳児の虫歯の本数(経験数)が1本をきり、かなり改善されてきています。
これは、自治体などが小児治療に対する補助を行い、無料で受けられる自治体が増えてきたことも大きく影響しているように感じます。
ただ、社会保障費は年々大きくなりますので、スウェーデンのような負担方式は、予防を中心に考えると一つの方法なのかもしれませんね。
7割はさすがにかなり高い気もしますが、より歯の重要性を見直すきっかけになるかもしれません。