CTの恩恵
- 2021年3月号 -
当院でCTを完備するようになってから、ずいぶんと年月が経ちました。
そうすると、研修である先生が言っていたことがなんとなく実感としてわかるようになってきました。
以前の研修で講師の先生が以下のような例え話をしていました。
「先生方が暗い部屋の中で探し物をしている場面を想像してください。
どのように探しますか?」
ろうそくで探しますか?
光が弱くて、動くと消えるかもしれないし、見える範囲も少なくて探しにくいですよね。
例えるならば、ろうそくは以前のフィルム式のレントゲンだと思ってください。
懐中電灯で探しますか?
ろうそくより光も強くなり、動きで消えることがなく見える範囲も広がります。
でも、まだ探しづらいですよね。
これは、デジタルのレントゲンをイメージしてください。
私ならどうすると思いますか?
私なら部屋の明かりをつけます。
あらゆるものが見えて、非常に探しやすいですよね。
それがCTです。
大げさと思われるかもしれませんが、これぐらいの大きな変化だと私は思います。と仰っていました。
まだまだそこまでの実感ではありませんが、実際にCTを完備してみると講師の先生がおっしゃりたかったことは、なんとなく理解できるようにはなってきました。
購入したCTは確かに高額なものではありましたが、それに見合うだけの価値はあったと考えています。