歯科におけるオンライン診療
- 2021年5月号 -
TOPICSはまとめて記載していますので、少し話題が古くなっているかもしれません。(これを記載している今は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され間もない時期となります。)
新型コロナウイルス感染症対策のため、一時的にオンライン診療の取り扱いが拡大され、
歯科においても再診だけでなく、初診におけるオンライン診療が認められるようになりました。
予約管理からビデオ通話機能、クレジットカードによるWEB決済などをまとめて医院に提供する業者も出てきたようです。
今後はオンラインによって、医科と連携、介護施設との連携や訪問診療などでも広がる可能性が高いとされています。
しかし、ここで素朴な疑問が生じます。
どうやってオンラインで歯科診療をするのでしょうか?
例えば、体温や血圧など家で計測した結果と問診の結果より総合的に診断し投薬するなど内科的な処置はオンラインで可能だと思います。
しかし、歯科ではそのようなことは難しいと考えます。
仮に虫歯が原因と判断できても、投薬で改善させることは難しく、治療では処置を必要とします。オンラインでやれるとすれば痛み止めを出すぐらいでしょうか。
入れ歯が合わなくて痛みが出ていると判断しても実際に調整しない限りは改善させることは難しいです。
再診ならばまだ過去の経過から判断ができるものも多数あるかもしれませんが、初診となると診断・処置がオンラインでできるとは私には思えないのですが。
新型コロナの影響で今は一時的に拡大されているようですが、今後、どのようになっていくか興味を持っていきたいと思います。