新型タバコにも害あり
- 2022年11月号 -
私が禁煙してもう4年以上が経過します。(この記事が載るころには5年以上たっているのかな)
あの当時はまだ新型タバコが出ていなかった?もしくは出始めぐらいの時期だったと思います。
かつてヘビースモーカーだったからなのか、コンビニに車を止める時など不意に喫煙スペースを見てしまいます。
なんか懐かしいなぁと思って見てしまいますが、喫煙者の手元を見ると以前の紙巻きたばこに比べ新型タバコがかなり増えてきた印象を受けています。
新型タバコはさらに加熱式たばこと電子タバコに分けられますが、日本国内では圧倒的に加熱式たばこが多く、市場占有率はすでに25%を超えているようです。
アメリカの大手たばこ会社では、日本での紙たばこの販売を10年以内に終了し、加熱式たばこに重点を置く方針を出している会社もあるそうです。
さて、そんな新型タバコですが、害に関してはどうなのでしょうか?
今回調べる前に私が持っていたイメージは「新型タバコ」=「喫煙者および周囲の人に対しても害が少ない」というものです。
紙巻きたばこと加熱式たばこの大きな違いは温度になります。
紙巻きたばこが900℃で「燃焼」させるのに対し、加熱式たばこは300℃で「加熱」させるわけです。
この温度の違いにより出てくる有害物質の種類や量が違ってくるのですが、紙巻きたばこより量が少ないものもあれば、同等程度のもの、逆に量が増えてしまうものもあるそうです。
WHOや日本呼吸器学会をはじめとして複数の医療団体から新型タバコに対して「喫煙者本人の健康に悪影響がもたらされる可能性があると同時に受動吸引による健康被害が生じる可能性がある」という声明を出しています。
新型タバコに関する害に関してあまり広がっていないのは、発売してまだ日が浅く、そのため長期的なデータがそろっていないため、まだはっきりと断言ができないという事情があるようです。
また、加熱式たばこは日本のシェアが圧倒的であり、海外の研究があまり出てこないため、さらにデータが少ないことも関係しているようです。
おそらく今後、様々な報告がなされていくのだと思いますが、健康のためにはやはり禁煙をお勧めします。