院長室は段ボールが山積み
- 2022年12月号 -
実は私、結構きれい好きなのです。
そして物が多い空間というのがあまり好きではないのです。
必要な時にさっと取り出したいので、あるべき場所に物は戻してほしい。
そして、乱雑に物を置かずにきれいに整頓してほしい。
常にそう思っていますが、小さい子供がいる家では当然そのようなことはできません。
ただ、ある意味プライベート空間である院長室はできる限り整理していました。
それゆえに、インプラントや矯正など診査や分析しなければいけない模型などが置いてあると気になってしまい、できるだけ早めに診査・診断をしていたため、あまり仕事を溜めずに済んでいたのかもしれません。
新型コロナウイルスが流行した初期のころ、当院に限らずあらゆる医療機関がマスク・グローブ・消毒薬などの不足に頭を抱えました。
普段利用している材料屋さんはもちろんのこと、専用の通販サイトなどでは入荷して数時間で売り切れる、電話はつながらない、アクセスが多すぎてHPが表示されない等、普段では考えられない事態になっていました。
そういった経験すると、まだコロナが治まっていない状態では当然ながらストックを抱えなければならず、院長室は段ボールだらけの状態になっていました。
グローブ・マスク・消毒薬・滅菌パック・紙コップ・紙エプロン等々、多い時には少なくとも半年分のストックを備蓄しました。
結果、院長室は段ボールだらけ・・・。
残業していると、以前と違ってなんか落ちつかない。
嫌だなぁと感じていました。
在庫を置くためにコンテナや部屋を借りている先生も知っているので少し検討していました。
そんなある日、子供が医院に来て院長室を見たときに「うわ~、段ボールがいっぱい!」と目を輝かせて喜んでいました。
段ボールに隠れてかくれんぼをしたり、切ってつないで遊ぶのが大好きな子供にとっては、宝の山なのでしょう。
物は見方なのですね。
さっと、嫌だった気分が消えていきました。
とはいえ、早くコロナが治まってくれることを切に願っています。