新聞のコラムを執筆中
- 2023年5月号 -
現在、ある新聞に掲載するコラムを執筆中です。
雑誌やネットのインタビューや治療に関する解説の掲載などに関しては、普段はお断りしているのですが、新聞というお堅いメディアで歯科医療の普及および向上に少しでも貢献できるならと今回は珍しくお受けしました。
内科など他科の先生と持ち回りで担当するため頻度とすれば4か月に一回程度、私は歯科に関する質問にお答えするという形で予定されています。
最初のコラムを書き始めていますが、これがかなり難しいことに気づきました。
質問の内容に関しては、普段の診療で聞かれる内容とほぼ同じなのですが、新聞は文字だけで伝えなければならない。これが非常に難しいのです。
例えばインプラントの構造を説明するときに
「骨の中にチタン製のインプラントというネジを埋め込み、それが骨とくっついた後、そのインプラントに土台を装着し、上から人工の歯を被せます」と記載します。
わかりにくい・・・。
普段の診療でインプラントの構造を説明する時も話す言葉は上記とほぼ同じです。ただ、異なる点は言葉だけでなく、その内容に一致したアニメーションを流しながら説明していることです。
歯肉がめくられ、骨が削られてインプラントというネジが骨の中に入る。そして土台がつけられ歯が被せられるという一連のアニメーションを見れば、たぶん私の言葉が無くてもある程度理解できるようです。もちろん、言葉でも説明はしていますが。
治療した後「虫歯が大きかったですよ。歯茎の上の歯の半分以上は虫歯で取り除きました」と説明するよりも、虫歯を除去している時の写真を見せたほうが患者さんにはわかりやすいのと同じです。
とはいえ、新聞は言葉だけで伝えるしか手段はありませんので、できる限りわかりやすい形で掲載できればと四苦八苦している今日この頃です。